小泉俊己 – POLARIS –

2016年10月28日]- 12月25日[日]
10:00-18:00(入館は17:30まで)
毎週:月・火曜休館

入館料/一般600円、学生500円(小学生300円)

■ 10/30(日) オープニング・レセプション+作家によるトークイベントを開催
自作解説や制作についてなど、自由に語っていただきます。※申込不要

■ 12月3日(土) 茶話会 枡野俊明×小泉俊己 16時より チケット要予約
枡野俊明氏(徳雄山建功寺・住職、庭園デザイナー)をゲストにお迎えして「禅」や「庭」「彫刻」についての話を小泉俊己氏との対談でお聴かせいただきます。

 1980年代半ばよりアーティストとしての活動を始めた小泉俊己氏は、鉄を主体に様々な素材を扱い、詩的で物語性のある独自の作品世界を確立、2011年の中原悌二郎賞の受賞など、その作品は高く評価されている。
 現在は多摩美術大学で教授として後継の育成にも尽力し、若手作家に発表の場を与える企画展等のプロデュースも行っている。

 小泉氏の近作のテーマとしては、よりスケールの大きい対象物へのアプローチを試みている様に思われる。物理的なスケールを記憶や体感と言った心意的な観測で捉え直し、再構築する事で「地勢」や「天体」と言った長大な事物を作家自身の作品世界で掌握し、観る者をその中へと引き込む。
 本展では会場の立地を生かし、展示室のガラス越しに広がる自然林と対峙するよう配置された新作の彫刻を中心にしたインスタレーション等を展観する。

第一展示室 山はどこにある(星はどこにある)2016年

「POLARIS」 小泉俊己

 遠くを眺める。その「遠く」とは何か。眺めているのは対象ではなく、捉えきれない距離そのものなのか。
 観察とは、あらたな構造の再構築であると仮定した時に、「遠く」は接触可能な距離に近づき、彫刻として置きかえることが出来るだろう。

 第一展示室では、鉄を中心にした彫刻を室内に配置し、窓外の風景をも取り込んだインスタレーションを展開する。

 第二展示室は、触覚的視点とスケールについての考察をテーマに彫刻を展示する。その他ドローイング等を出品する。

第二展示室 Farther (second phase) 2016年

TOSHIMI KOIZUMI – POLARIS –

October 28 (Fri) – December 25 (Sun) 2016
10:00 – 18:00 (Last admission 17:30)
Closed on Mondays and Tuesdays

Admission:
600 yen for adults
500 yen for students
300 yen for elementary school students

Koizumi started his career in the mid ’80s, and is known for his poetic and narrative works made from a variety of materials, mainly iron. He won the Teijiro Nakahara Award in 2011.
He is also a professor at Tama Art University teaching younger artists, and sets up exhibitions for young artists.
Recently Koizumi seems to attempt an approach to objects which are greater in scale.
In the present exhibition, Koizumi’s installation is presented in harmony with the surrounding bamboo forest of the museum seen through windows.

Translation by Miho Ida