YUKI YOSHIDA

2010年4月2日(金)〜5月30日(日)
A.M.10:00-P.M.6:00(入館はP.M.5:30まで)
毎週:月・火休館 ※5月3日・4日は開館いたします

入館料/通常料金 500円


●オープニング・パーティ 4月3日(土)15:00〜

作品鑑賞とともに作家を囲み、ご歓談いただければと存じます。


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●コレクション可能な現代美術作品をご紹介


吉田有紀は大学在学中に日本画を学び、伝統的な和紙や岩絵具といった素材の知識やそれらを扱う技術を身につける。その後、いくつかの美術展での受賞とともに2000年には五島財団の助成によって1年間渡英し、海外の展覧会にも参加している。
帰国後も多数の個展、グループ展を通し精力的に作品を発表しているが、「日本画」に用いられる素材や技法を巧に取り込みながらも、所謂「日本画」的な表現にとらわれること無く、新しい絵画の在り方を模索し、自身の作品世界を追求し続けている。
岩絵具の持つ独特な発色や物質感、吟味されたモチーフで構築されたその画面は、宇宙や生命の起源を思わせる多次元的な拡がりを感じさせる。

展覧会に向けて:吉田有紀

荒唐無稽は人のイメージの中に存在する。それは非日常的な世界とも言えるが、受け入れる準備はある。
見慣れてしまった世界には普遍な安定を求めるが、そこに少しばかりの奇形が加われば、突然と親和度は下がる。しかし、気持ち悪さと興味とが交錯しながらそれを感じてみたくなる。
美しい形を描こうと思いながらも異形な様に変わっていってしまったとき、自分の中の異常な性質を目の当たりにして、それに恐怖を感じるときもあるし、喜びを感じるときもある。
日常に存在するのに特別なもの。それが異形の風景である。
 
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