22言説が無明を超える22
松澤 宥 再読
YUTAKA MATSUZAWA
2013年1月4日(金)〜3月10日(日)
A.M.10:00-P.M.6:00(入館はP.M.5:30まで)
毎週:月・火休館
入館料/通常料金 500円

2013年2月11日(月・祝日)は休館です

特別プログラム
●1月
6日(日)10:30「謡初め式」(会費制/要予約)
 出演:善竹十郎・富太郎・大二郎


第二展示室
第72回YB公募展「カスヤの森現代美術館賞」受賞展
前田たみ子展



※ブログをはじめました。美術館からのお知らせや日々の様子をお伝えします。

第一展示室

言説が無明を超える 松澤 宥 再読
 
 松澤宥氏は1964年6月「オブジェを消せ」という啓示を受けて以来、それまでの造形的な仕事から離れ、純粋観念の世界に入り文字を使った作品やパフォーマンスを国内外で発表。コンセプチュアル・アートの先駆者として世界的な評価を得ました。
 2006年に没して以降も(享年84歳)その評価は変わらず、2009年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)が開催した「アムステルダムの内外」展の一部として松澤氏が残した作品が紹介されるなど注目を集めています。
 
 カスヤの森現代美術館では1995年4月に開館初の企画展として松澤宥氏の「量子芸術宣言」を取り上げ、2002年3月には2回目となる松澤宥展「80年問題・言明・公案」を開催いたしました。その後もグループ展に参加していただくなど交流を深め、継続的にその作品を紹介してまいりました。今回、2006-07年開催の追悼展を含め当館での過去3回の個展の出品作とコレクションを中心にパフォーマンスビデオ、書簡を含めた資料を展示し、その貴重な活動の一端をご覧いただきたいと考えております。

 世界情勢が激しく変化し個人の価値観も多様化する中、ますます複雑になる現代社会にあって、松澤氏が作品を通じて発信し続けたメッセージが様々な社会問題と共に私達に投げ掛けられます。本展を通し、松澤氏の残したメッセージの「再読」が成されればと考えます。
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