EDGAR HOFSCHEN 
エドガー・ホフシェン 《ドイツ現代絵画》

2012年2月3日(金)〜3月25日(日)

A.M.10:00-P.M.6:00(入館はP.M.5:30まで)
毎週:月・火休館


入館料/通常料金 500円








News!
※ブログをはじめました
。美術館からのお知らせや日々の様子をお伝えします。

第一展示室  

エドガー・ホフシェン

 絵画は、色彩を感情の動きへと変容させることができる。絵画の中で単なる物質は素材へと変化し、感情を目覚めさせ、イメージを呼び覚まし、触覚的に反響してくる。絵画史に体現されているのは、感覚の歴史である。

 エドガー・ホフシェンの作品にはあらゆる色、全ての色調が花開いている。ホフシェンの手にかかると色は躍動する構成要素へと変化する。生き生きと動く。作品の表面は掴みようのない奥深さを秘めている。40年以上にわたってホフシェンは、色彩が持つ無限大の効果の可能性のみを題材としてきた。色彩以外の何かを思い描かなければならないという束縛から解き放され、色はホフシェン絵画の中心をなすテーマとなっている。彼の作品は抽象でも具象でもない。ただそこに存在している。置かれた空間を、そこに置かれ、その空間とともにあることで作品自体が変化するように、変化させる。そして積極的に認識するよう挑発してくる。作品を理解しようと見ることは生理的、心理的な活動となる。見る者は身体を動かすことを要求される。近づいたり離れたりしなければ、作品にふさわしい認識はできない。


*2010年企画展 「エドガー・ホフシェン  アンケ・エルレンホフ」 パンフレットより
 美術評論家:クラウス・ホネフ氏のテキストを抜粋

Back