第二展示室 ヨコスカ
版画の視線
今展では「ヨコスカ 版画の視線」と題して当館の地元である横須賀市在住のアーティスト、五島三子男、杉山一夫、藤田修の版画作品を初回の3人展に続き、個展形式でひと月ごとに順次紹介いたします。
五島氏は自然との対話から生まれた「緑のことば」のシリーズを展示。
その作品は版画技法の中でも複数制作が不可能なモノタイプによるもので、実際の植物などを版として一点一点を仕上げていく様は非常に感覚的な制作行為で、自然から発せられた形に応えて氏が色を施し完成へ向かう。
杉山氏は地元横須賀の戦後の風俗を扱った「ヨコスカ・ドブ板シリーズ」の連作版画を1970年代に制作している。そして近年では「パチンコ誕生」というパチンコの起源を探った著作を出版するなど、大衆文化に対し独特の嗅覚を持つ氏が、今回「ヨコスカ・ドブ板シリーズ」を十数年ぶりに新作として再構築する。
藤田氏は近年、フォトポリマーグラヴュールという感光性ポリマー樹脂を使った版画技法を取り入れ、従来のエッチングやアクアチントと組み合わせることで、黒の質を巧みにコントロールし自らがイメージする世界をより鮮明に刷紙上に物質化して行く。
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